口コミから始まった、カレイドの挑戦

ブラックツリー先生の日記

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口コミから始まった、カレイドの挑戦

当時はまだホームページしかなく、教室の存在を知っていただく手段も限られていました。
初期の保護者様が、口コミで少しずつ広めてくださったのを覚えています。

当時は、大手塾に通っているお子様が多く、カレイドスコープはまだ“隠れ家的な幼児教室”という印象。信頼という意味では、まだこれから…という段階でした。

そんな中で、ある日、大手塾に通っていてもなかなか成績が伸びずに悩んでいたご家庭が、「すがるような想いで」カレイドに来てくださいました。

初めて授業をご覧になった保護者様は、とても驚かれていました。
大手塾では授業の様子を見る機会がない中、カレイドではお子様の姿がはっきり見えるからです。

そのお子様は、集団授業ではお友達に興味津々でキョロキョロ。観察ばかりで、鉛筆を一度も持たない。手はずっと机の下。
マンツーマンの授業では「あいさつが“お勉強はやりたくありません”」というほど拒否反応が強く、話を聞かずに寝てしまう…ということもありました。

そこからは、お子様と向き合う日々。試行錯誤しながら、お母様ともじっくりお話を重ねていきました。

その中で、大島先生がこうお伝えした言葉が印象的でした。

『今まで甘やかしてきた年月の“倍の時間”が必要になります。
今すぐにどうこうしようとはせず、気長にお任せください。』

『小学校の学級崩壊は、先生を変えなければ立て直せない。
それと同じで、親子関係も“親が変わらなければ、子も変わらない”』

この言葉をきっかけに、ご家庭でも少しずつ変化が始まりました。

お母様は、生活リズムを整えるところから見直されました。
挨拶、食事、日々の声かけまで、丁寧に取り組んでくださった様子がよく伝わってきました。

その変化に呼応するように、お子様も少しずつ変わっていきました。

「今日は、長い針が9のところまで(20分)がんばります」
「今日は、最後まで寝ません!」

そんなふうに、自分で宣言できるようになり、集中力も徐々に高まっていきました。
やがて、鉛筆をしっかり持ち、考える力もぐんと育ちました。

このお子様は、年中さんの時に通い始めたので、じっくり時間をかけて面接練習まで取り組み、はきはきと答えられるようになりました。そして最終的には、見事に私立小学校からご縁をいただくことができました。

カレイドスコープ幼児教室のミッションは──
「行きたい学校に行かせること」

この生徒様の卒業のとき、
「この子のミッション、完了できた」と、私たちも深く感じた出来事でした。

 

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