10月 もうすぐ都内の考査が始まります。

ブラックツリー先生の日記

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寒い日になりましたね。


本日、湘南白百合・横浜雙葉小学校の考査日でした。

10月は、雨が降ったり、寒くなったり、急に暖かくなったり…。
服装で調整したり、加湿器を出したりと、体調管理にハラハラする時期ですよね。

年長さんたちが考査に向かったあとの教室は、いつも静まり返っています。
スタッフ一同、それぞれの子の顔を思い浮かべながら、祈るような気持ちで過ごしていました。

午後になると、自習室には卒業生たちが集まってきます。
聖心セカンドの子たちは大詰めを迎え、中学生たちは中間テストの真っ最中。
幼児教室を卒業した子も、そうでない子も、それぞれの場所で集中して学んでいます。

先日、中学生の卒業生に「11月1日のこと、覚えてる?」と聞くと――

「小学生のころは試験休みがあって、“あの時がんばったから今こうして遊べる!受験生がんばれ!”って思ってたけど、中学生になったら試験休みもなくて、すっかり忘れちゃった…(笑)」

と、照れながら話してくれました。

――そう、それが成長なんだよね。

時の流れとともに、記憶は少しずつ薄れていきますが、あの日の経験は確実に心の中に残っています。

小学校受験のゴールはどこですか?

先週、「小学校受験のゴールはどこですか?」という質問をいただきました。

これは各教室で考え方が異なるかもしれませんが、
カレイドスコープ幼児教室にとってのゴールは――

🌈 自分の考えや気持ちを『ことば』で伝えられるようになること。

です。

女子校クラスでは、スタートの頃から「発表の時間」をとても大切にしています。
終盤の授業では面接練習やお尋ねの時間が増えますが、
それもすべて「ことばで伝える力」を育てる一つの流れの中にあります。

ペーパークラスでも「どうしてそう思ったの?」と必ず理由を尋ねます。
この積み重ねこそが、「自分の言葉で話せる力」につながっているのです。

🏠ご家庭での「会話」こそが合格を育てる

きっと今頃、ご家庭では
「どんな問題が出たの?」「お友だちと仲良くできた?」「どんな先生がいた?」など、
質問攻めの時間かもしれませんね。

毎年、受験後の『報告書』は、どの教室でも小さな伝統芸になりつつあります。

ただし、普段からこの会話ができていないと、
「(怒られそうだから…)忘れちゃった」「覚えてないよ」とごまかされてしまうことも。

でも大丈夫。今からでも遅くありません。
「絶対怒らないから、今日のこと教えて!」と、勇気を出して話しかけてみてください。

お子さまは、お父様・お母様の力になりたくて、褒められたくて頑張っているのです。

「よく頑張ったね」「えらかったよ」と、まずはたくさん褒めてあげてください。
そのあとで、ゆっくり今日の考査の話を聞いてあげましょう。


🌱最後の2週間は、「ことばの力」を育てる時間

最後の2週間。

ペーパーや巧緻性の最終確認ももちろん大切ですが、
最後の仕上げでいちばん大事なのは、やはりご家庭での会話です。

「なぜだと思う?」

「どう思う?」

「どうしたらいい?」

「楽しむためには?」など

日常の中で、そんな『問いかけ』を増やしてみてください。

人間は、問われることで考える生きものです。


お子さまも例外ではありません。
問いかけられることで考え、そして、言葉が生まれていきます。

お父様・お母様も、本当によく頑張っています。

この1年を振り返ると、
初めは「整った言葉」で話していたお父様・お母様も、
今では「自分たちの言葉」で語れるようになっています。

それは、お子さまと一緒に歩んできた証です。
受験は、親子で成長する時間でもあります。

お父様・お母様も、どうかご自身を褒めてあげてくださいね。
もうすぐです。
最後まで、笑顔で見守っていきましょう。

今この時間に、受験の先につながる「思考の根っこ」が育っています。
お子さまの中に芽生えた小さな『ことばの芽』を、
どうかご家庭で、優しく育ててあげてくださいね。

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