2025年度の小学校受験を終えて、ようやく言語化できたこと

ブラックツリー先生の日記

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2025年度 小学校受験生の皆さまへ

カレイドスコープ幼児教室では、
先週木曜日をもちまして 2025年度小学校受験組の生徒さんが卒業 いたしました。
※筑波大学附属小学校の結果をもって、卒業とさせていただいております。

2025年度生の皆さま、本当にお疲れさまでした。

今期は、小学校受験に加え 幼稚園受験にも本格的に参入 し、
教室としても多方面に動き回った一年となりました。

全体的に併願校は少なく、
第一志望校に多くのご縁をいただいた一年 だったと感じております。


受験は終わっても、教室は走り続けています

当教室では、
11月以降は「国立大学附属小学校組」と「聖心セカンド・転編入試験」が同時進行となり、
すべての小学校受験が終わったあとも、立ち止まる暇がありません。

そのため、
正直なところ、すべてを振り返り、意見としてまとめる余裕がないまま
今も走り続けている状態です。

教室が本当に落ち着くのは、毎年 3月に入ってから
今もなお、どこかドキドキした日々が続いています。

そんな中、昨日ふと立ち止まって考えたとき、
ようやく言語化できたこと がありました。

今日は、そのことについて書きたいと思います。


すべての受験で、いつも思うこと

それは「ご両親様のこと」

私どもの教室は、これまで

  • 幼稚園受験

  • 小学校受験

  • 転編入試験

  • 中学校受験

と、さまざまな受験に関わらせていただきました。

その中で、常に感じてきたことが一つあります。
それは、ご両親様の在り方 です。

今期、ようやく自分の中で整理できたため、
あえて言葉にしてお伝えしたいと思います。

テーマは、「ホルモンバランス」 です。

※ここでいうホルモンとは、
心と体のスイッチのようなもの だと、捉えください。

たとえば、

  • アドレナリン
     緊張したとき、追い込まれたときに出るホルモン。
     瞬間的な集中力は高まりますが、長く続くと心も体も疲れてしまいます。

  • ドーパミン
     「もっと頑張らなきゃ」「結果を出さなきゃ」と
     自分を奮い立たせるときに働くホルモンです。
     大人には有効でも、子どもにとっては負担が大きいことがあります。

一方で、

  • セロトニン
     心を落ち着かせ、安心感をもたらすホルモン。

  • オキシトシン
     「大丈夫」「守られている」という感覚を育てるホルモン。

  • エンドルフィン
     頑張ったあとに「楽しかった」「やってよかった」と感じさせてくれるホルモンです。

子どもが本来力を発揮しやすいのは、この 「安心」と「信頼」を土台にした状態 だと、
私は日々の指導の中で感じています。


子どもは、親の「ホルモンの状態」を感じ取っています

受験期、
「お子さまがご両親を怖がっているように見える」
そんな場面を目にしたことはありませんか。

私は、その理由は
お父様・お母様の中で分泌されている
『アドレナリン』『ドーパミン』の状態
にあるのではないかと感じています。

受験は「親の受験」と言われるほど、
ご両親にとっても大きな挑戦です。

社会的に立派なお立場にあり、
人格者でいらっしゃる方が多いことも、十分承知しています。

それでも、
我が子のこととなると、どうしても頑張りすぎてしまう。
これは、とても自然なことです。


「落ち着こう」「焦らずに」は、もう分かっている

でも、できないのが受験です

「落ち着こう」
「焦らずに」

それが大切なことは、もう分かっている。
けれど、受験業界に入ると、なかなかそうはいきません。

そこで多くの方が無意識に使ってしまうのが、
アドレナリン・ドーパミン型の頑張り方 です。

しかし、私はここで
「それは間違っています」 とお伝えしたいのです。


アドレナリン・ドーパミンで伝えられた言葉は、

子どもに「怖さ」と「一瞬の記憶」しか残りません

アドレナリンやドーパミンの状態で
お子さまに何かを伝えると、
子どもは 怖さを感じ、そしてすぐに忘れてしまいます。

それもそのはずです。
今の子どもたちは、
大人が想像する以上に 情報と刺激に囲まれて生きています。


幸せホルモンで受験をすると、子どもは変わります

一方で、

  • セロトニン

  • オキシトシン

  • エンドルフィン

といった 幸せホルモン を土台にした受験は、
お子さまを 素直で、自信に満ちた姿 へと導きます。

「頑張ること」が
「苦しいこと」ではなく
「幸せな経験」へと変換されていく のです。

アドレナリン・ドーパミン型の受験は、
確かにその場は動けます。
しかし、その疲労感が脳に強く残り、
次のモチベーションを上げることが非常に難しくなります。


「幸せホルモンだけで受験できるの?」という疑問へ

そう思われるご両親様も、多いと思います。

けれど、
まだ5〜6年しか生きていない子どもに、
アドレナリン・ドーパミン型の戦いを強いること自体が、
本来とても無謀なのです。


幸せホルモン型受験の、いちばん大切な土台

それは、次の意識です。

① 受験は、子どもでなく、親が決めていることだと認めること

② その上で、「私たちのために頑張ってくれてありがとう」と
 子どもに感謝すること

この意識を持って進める受験は、
驚くほどスムーズに進み、
結果として とても良い結果 に結びついています。


面接でも、ホルモンは伝わっています

ちなみに──

アドレナリン・ドーパミン型で受験をされている
ご両親様の面接は、
正直、私たちも震えるほど緊張します。
面接後、どっと疲れてしまうこともあります。

一方で、
幸せホルモン型で受験をされているご家庭の面接は、
とても穏やか です。

これは、
小学校の先生方にも、必ず伝わっている と感じています。


新年長さんの保護者様へ

もし今、
アドレナリン・ドーパミン型の受験になっていると感じたら、
一刻も早く、幸せホルモン型へ切り替えてください。

そうでないと、
夏に息切れし、
思うような結果を出すことが難しくなってしまいます。


最後に

どうか、お子さまに感謝してください。

そして、

  • 学べること

  • 受験できる環境にいること

  • 受験を支えてくれている周りの方々

  • 世の中の仕組みそのもの

すべてに感謝する心 を忘れないでください。

この心こそが、
受験において いちばん大切な土台 だと、私たちは考えています。

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